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「腹八分目に医者いらず」で健康な身体に!

2020/11/04
栄養

江別市2番通り沿いのニコニコ太陽の看板が目印、はやしハリきゅう整骨院 大麻新町です。

 

「腹八分目に医者いらず」ということわざはご存知ですか?

お腹いっぱい食べないで腹八分目程度に抑えて食べるほうが身体や健康にはよいという意味です。

食に不自由しなくなってきた現代社会では、気にしておきたいことわざの一つではないでしょうか。

そんなこのことわざ、実際のところ根拠はあるのでしょうか?

今回はこの「腹八分目」についてお伝えいたします。

 

◆「腹八分目」への実験的アプローチ

1980年代、腹八分目の食事量を検証する実験が世界各国で行われました(日本でも1990年に同様の研究発表がされています)。

小動物を対象とした実験で、食事量を一定に制限した群と、好きなだけ食べさせた群とを比較したところ、両グループの平均寿命に差が出たと報告されています。

食事量を80%に抑えたグループの方が1.6倍長生きをしたという結果でした。

その後さらに研究は続けられ、今では「腹八分目」は細胞の老化を遅らせ、心筋梗塞や高血圧、脳卒中、がん、生活習慣病の予防にも良いとされています。

 

◆人間へのサバイバル実験

地球環境の保護と宇宙での永住を見越したサバイバル実験が、1991年からアメリカで行われました。(※)

「バイオスフィア2」という名の地球を再現したドームで、8人の研究者が自給自足の生活を営むというものです。

この宇宙開発関連の実験は様々な事情により2年間で終了してしまいましたが、「腹八分目」にとって意義のある結果を残しました。

ドームでは食料の収穫率が少なかったため、研究者たちは予定された食事量の平均25%カットの生活を続けることを余儀なくされてしまいました。

この時の1日の摂取エネルギー量は1,800kcalほどだったそうです。

そうすると、体重、血糖値、コレステロール値、血圧が減少しました。

カロリーを減らすと健康になれるという「腹八分目に医者いらず」をまさに地で行くような結論を導き出したわけです。

 

◆サーチュイン遺伝子を活性化させる

カロリー制限と健康の関係は、今や遺伝子レベルでも解明されつつあります。

その一つが細胞の老化を制御する「サーチュイン遺伝子」

「長寿遺伝子」や「若返り遺伝子」とも呼ばれ、近年注目されています。

一定のカロリー制限を行い、ある条件が満たされると通常は眠っているサーチェイン遺伝子がONになり、細胞の死滅を防ぐ機能が高まることが分かってきました。

つまり「腹八分」は健康寿命を延ばせる可能性があるのです。

このことがさまざまな病気の発症とどのように関連するか、さらに研究が進められているところです。

 

◆カロリーで把握する「腹八分」

「腹八分」には絶対的な基準が設けられているわけではありません。

個人差もありますし、同じ人でも状況によってその量に違いが見られます。

そこで、目安として「カロリー」に注目しましょう。

日本人の成人が食事から摂る「総エネルギー摂取量」は、おもにデスクワークを中心とした軽い労働に従事している人の場合、1日当たり2,000kcalほどです。

腹八分というと80%、つまり約1,600kcal前後です。

これを単純に3食に均等分すると1食あたり約533kcalほどになります。

たとえば、かつ丼1杯約800kcal、から揚げ定食やこってり系のラーメンも同じくらいです。

つまり、「揚げ物」など高カロリーなメニューは7割ほどに抑えないとカロリーオーバーです。

一方、刺身定食やあっさり系の醤油ラーメンは約500Kcal。

1人前でちょうどよい加減になります。

このように、まずはカロリーで腹八分を捉えると比較的わかりやすいでしょう。

 

◆マイナス思考で負担に感じないように!

意識しすぎると「これを食べてはいけない」と、マイナス思考になってしまうこともあります。

そうなると腹八分目が苦痛になってしまい長続きしなくなってしまいます。

ダイエットにはつきものの「リバウンド」という言葉は、減少した体重が元に戻る、もしくは元の体重以上に増えてしまうことです。

腹八分にもリバウンドしない工夫が必要です。

たとえば、先ほど例に挙げたかつ丼は800kcalですが、これを豚丼に変えると約650kcalで150kcalカットできます。

「食べたいものをちょっと変える」工夫によって「腹八分目」を実現していくのも一つの方法でしょう。

 

お身体の健康について不安がある方は、江別の整骨院で口コミNo1の『はやしハリきゅう整骨院』に一度ご相談ください。